バレエといえば全幕作品ですよね。全幕作品では、主役の男女はもちろんのこと、ソリスト、群舞(コールド)までもがパートナーを組んで踊り、複数のソロやパートナリング、グループの踊りで構成されています。
皆さんになじみのあるヴァリエーションは、長~い全幕作品のほんの 1 部、そしてパ・ド・ドゥの 1 部なのです。
つまりパ・ド・ドゥを学ぶということは、作品の理解を深めることになり、結果的にあなたのヴァリエーション演技の上達にも繋がります。
パートナリングはいつから始めればいい?
パ・ド・ドゥは大人が踊るものというイメージがありますが、トレーニングは早い段階から始めた方が良いとされています。
その理由は以下の通りです。
海外のバレエ教育
・幼少期より男女ペアになって踊ることで、パートナリングがごく身近なものになっている。
・高学年になり高度なテクニックを取り入れた動きを学んでも、抵抗なくすんなりと身体に入れることができる。
・パートナリングクラスでは、作品ストーリーやキャラクターの背景も同時に学ぶので、全体のイメージを掴んでトレーニングに臨むことができる。
海外から見た日本人ダンサーの評価
・コンクールやヴァリエーションなど、個々の技術の高さは世界が認めている。
・ただしパートナリング力が極端に欠けており、同年代の外国人バレエダンサーとの大きな差がある。
・作品やキャラクターに対する理解が浅く、ただ振付を真似して踊っているように見えてしまう。
→ 豊富なパートナリング経験やテクニック、表現力が必要とされる全幕作品において、パートナリングができない者はキャスティングされない・・・という厳しい現実があるのです。
本格的なパ・ド・ドゥを始める前にパートナリング(男女で踊ること)に慣れておくことで、何気ない動きでも、舞台上で自然で優雅に振舞えるというわけなんですね。
日本ではつい個人の技術ばかりに目が行きがちですが、自分のことで精いっぱいでいると、それはパ・ド・ドゥではなくなってしまいます。
海外のバレエ学校では早い段階からカリキュラムに組み込まれている「パートナリング」。日本人の皆さんにとっても実はとても重要なんだということがお分かりいただけたかと思います。
留学を目指している人はもちろん、そうでない人も、発表会などで誰かと一緒に踊る経験をしたことがあると思います。
バレエを単なるコンクールヴァリエーションで終わらせないために、そしてあなたのスキルアップのためにも
バレエの視野を「ソロ」から「パートナリング」さらには「全幕作品」と広げ、様々な作品に対応できるダンサーを目指しましょう。
そのためにも「パートナリング」は、すべてのダンサーにとって必須科目であると考えてみることが大切なんです。
先生はこんな人!
皆さん、この方をご存知でしょうか?
NAMUE バレエ技能検定顧問として、NAMUE バレエコンクール全大会で審査員を務める カラリョフ・アレクサンドル氏です。
彼はロシアでバレエ教授法を学んだ後 2022 年 7 月に日本移住し、NAMUEのバレエテクニカル顧問として就任致しました。
この人・・・凄い方なんです! 何が凄いのか簡単に経歴をご紹介しましょう。
カラリョフ・アレクサンドル氏
ボリショイバレエ学校 大学院卒業。
在学中にバレエ教授法を学び、指導法を極めたエキスパート。つ・ま・り 教えるプロ! なのですね。
彼のレッスンは、現役もしくは元ダンサーが自身の踊った経験から教える、いわゆる「感覚的」なレッスンとは根本から異なります。生徒一人ひとり、どこがなぜできないのかを瞬時に見抜き、ではどうすればいいのか?を適切に分かり易く伝えてくれますよ。
2015年より、カラリョフ氏はロシア国立クラスノヤルスクバレエ学校で、全学年の先生を指導する、いわば「指導者の指導者」という役職に就任しておられました。日本の学校で言うと、教頭先生のような立ち位置にあたりますね。
さらに 2021 年には、ペルミで行われた指導者コンクールで第一位を受賞しています!
本講習会では、日本国内にいながら本場ロシアバレエの一流指導が受けられるというわけなんです。
経歴に圧倒されてしまった方も多いと思いますが、そのすごさを是非、カラリョフ氏から直接指導を受けて体感してみてください。
一見厳しそうですが・・・とても優しい方なので安心してくださいね!
レッスンはロシア語で行われますが、長くロシアのバレエ団でプロダンサーとして活躍した多久田さやか氏がアシスタントと通訳を務めますのでご安心を。すべてのクラスを講師2名体制で行います。
今回のパ・ド・ドゥクラスでは、男性の視点をカラリョフ氏から、女性の視点を多久田氏から同時に学ぶことができるので、非常に有意義な時間になること間違いなしですよ!
クラス内容のご紹介
マスタークラス(90 分)
基礎に重点を置いたバーレッスンからセンターレッスンまでの通常レッスン。10 歳以上どなたでも受講していただけます。マスタークラスのみの受講も可能ですが、以下のクラスに申し込まれる方はウォーミングアップとして受講必須です。
パ・ド・ドゥクラス A (75 分)
パ・ド・ドゥと聞くと、難しいリフトやピルエットを想像されるかもしれません。
ボリショイバレエ学校では 10歳から宮廷舞踊を学び、そこでパートナーとの視線を合わせ方、呼吸の合わせ方、立ち位置や歩き方、手の出し方など様々な作法を学びます。これがパ・ド・ドゥの第一歩であり、パートナリングの基本です。
こちらのクラスは、本格的なパ・ド・ドゥを始める前に誰もが受けるべき入門クラスとなっていますので、10 歳以上であればどなたでも受講していただけます。
(バレエシューズで受講)
パ・ド・ドゥクラス B (90 分)
女性はソロで踊る以上に、自力でしっかりとバランスをとらなければいけません。また男性は、女性の軸がどこなのかを瞬時に見抜き、的確なサポートをする必要があります。
パ・ド・ドゥクラスを通して学んだことは、普段のソロでの踊りの成長にも繋がります。
ピルエットやアラベスクなどのシンプルな動きから、徐々にジャンプ、プロムナード、リフトなど、当日の受講者のレベルに合わせて丁寧に進めますので、初めて挑戦する方も安心してご参加ください。(女性はポアント必須)
パ・ド・ドゥクラス B 参加資格
○男性 15 歳以上(バレエ歴 3 年以上)
○女性 12 歳以上(ポアント歴 2 年以上)
ボーイズクラス (45分)
男性特有の動きを学びます。10 歳以上の男性であればどなたでも受講していただけます。
プライベートレッスン (1枠20分)
ヴァリエーション指導、
申込み時、備考欄にご希望内容の詳細を記入してください。1人3枠(60分)まで予約可能。先着順。
開催スケジュール
受講料
申込み方法
専用フォームより、以下のテンプレートを使い必要事項を記入の上お申込みください。
開催スケジュールより番号で記入(例:①③④)
※プライベートレッスンは、1人3枠まで予約可能。備考欄にご希望のレッスン内容の詳細を記入してください。尚時間は選べませんので枠数のみ記入(例:⑤2枠)
三菱東京UFJ銀行 名古屋営業部 普通:0279563 名義:株式会社NAMUE